日本で発見された味の一つである「UMAMI」

2020年11月20日

静岡県水産加工品総合品評会表彰式に出席させていただきました。

静岡県水産加工業協同組合連合会の皆様におかれましては、
日頃から水産加工品の品質や技術の向上を図るため
多大なる御貢献を賜っておりますことに心からお礼申し上げます。
また、総出品数 約千点の中から、農林水産大臣賞をはじめとする各賞に入賞され、
表彰を受けられました皆様、誠におめでとうございます。
皆様のこれまでの御努力に敬意を表するとともに、
心から御祝い申し上げます。

日本で発見された味の一つである「UMAMI」という用語は、
静岡県の特産である鰹節に含まれるイノシン酸や
昆布だしに含まれるグルタミン酸等の発見及び研究により
国際的な場で取り上げられる様になり、
1985年に開催された「第一回うま味国際シンポジウム」を機に、
世界共通の用語となりました。

うま味が多く含まれる出し汁は決して派手ではありませんが、
水産加工品の基礎となるものであり、
縁の下の力持ちと言える存在であります。

本県の水産加工品生産量は、全国でもトップレベルであり、
鰹節などの節製品や干しアジなどの干物、蒲鉾や黒はんぺんなどの練り製品、
冷凍食品など多くの品目で全国シェアの上位を占めており、
誠に誇らしい限りです。

一方で、水産加工業においては、
国際的な水産資源保護の高まりによる漁業規制や漁獲数量の管理等によって、
原料となる魚と安定的な確保が困難な状況であるほか、
経営者や従業員の高齢化により労働力が不足するなど、
課題も多く抱えております。